後期研修を希望される皆さんへ

麻酔科専門研修プログラム(後期研修医)について

初期研修を修了して麻酔科医を目指す場合、4年間で臨床、教育、研究の基礎を学んでもらいます。社会人大学院生として本院に所属しつつ、週1回程度は連携施設に出張する形になります。連携病院には琉球大学も含まれており、希望があれば4ヶ月間、琉球大学の専攻医と国内交換留学になります。韓国などへの短期研修も行っており、これらは当教室で推進している将来の長期国外留学に向けての礎となります。また、1-2年目は臨床麻酔中心ですが、3-4年目はICU、ペインクリニック部門に特化した研修も可能です。

専門医取得について

当講座では、臨床麻酔、集中治療、ペインクリニック・緩和医療全てを受け持っているため、各分野の臨床を修得することができます。まずは、多くの麻酔指導医・専門医に囲まれて、みっちり臨床麻酔を学ぶことになります。その後、集中治療、ペインクリニック・緩和医療をローテーションすることになります。最初に臨床麻酔での患者管理から学んだことが、他の部門の臨床に役立ってきます。日常のトレーニングはマンツーマン方式であり、6年後の日本麻酔科学会専門医取得を目指していきます。
麻酔専門医取得までは概ね次のようなものになります。

  • 1年目 : 大学病院で臨床麻酔・集中治療研修
  • 2年目 : 大学病院および関連病院での臨床麻酔研修、麻酔科認定医取得
  • 3年目 : 臨床麻酔・集中治療・ペインクリニックの研修、関連施設での研修
  • 4年目 : 臨床麻酔・集中治療・ペインクリニックの研修、関連施設での研修
    (ここまでが後期研修になります)
  • 5年目 : 大学病院または関連病院に勤務しながら麻酔科専門医試験合格!

大学院進学について

後期研修開始と同時に大学院入学が可能です。平成30年度からは初期研修1年目から入学可能となります。臨床と研究を平行して行うことになりますが、社会人大学院生という制度があるため、大学病院非常勤医師の身分で入学でき、収入も安定しています。
大学院のスケジュールは、上記後期研修スケジュールに加えて、以下のようになります。

  • 1年目 : 大学院の研究テーマ決定、開始
  • 2年目 : 大学院の研究、国内外学会発表
  • 3年目 : 大学院の研究、国内外学会発表、論文執筆
  • 4年目 : 学位論文投稿および学位取得

ただし、研究の進行および内容によっては、3年目もしくは4年目途中での学位取得も可能です。大学院以外の研究生も、6年間の研究生として在籍後に学位取得可能です。研究は学位取得ということ以上に、臨床で出くわすであろう種々の問題を解決するための方法論を学ぶためにとても役立ちます。医師としてだけではなく科学者としての目を養い、考えるトレーニングをする絶好の機会です。是非、自分を試してみてはいかがでしょうか。

後期研修後の進路について

後期研修終了後は、専門分野の選択、国外留学、関連病院での臨床などがあります。麻酔科専門医の他、集中治療やペインクリニックをはじめ、心臓血管麻酔、区域麻酔、緩和医療などの専門医取得を目指すことができますので、それぞれが活躍できるようにサポートします。